物理検層

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磁気検層

【原 理】

地中の強磁性体は地球磁場により磁化しており、このため周囲に磁場の乱れを生じさせます。磁気検層はこの磁場の乱れ(磁気異常)を計測して地中の強磁性体の分布を推定する方法です。磁気検層は、「鉛直磁気探査」とも称します。測定対象物は鋼矢板、鋼管杭、PC杭、場所打ち杭など金属を使用した杭となり、その磁気異常を測定することにより根入れ深度を決定します。ゾンデには上部と下部の二箇所に磁気検知コイルが内蔵されており、内蔵コイルが検知した磁気強度変化を電気信号に変換して測定器本体に記録しています。波形のピーク値などから杭の根入れ深度を把握することが出来ます。

【特徴・適用限界】

磁性体による磁気異常は距離の3乗で減衰し、かつ遠方の磁性体よりも近傍の小片の影響を受けやすいこと、地中だけでなく空中の磁性体にも反応することに注意を要します。このため、磁気検層のボーリング孔は対象物から1.5m以内を目安に配置します。(ボアホールレーダを併用する調査の場合は0.5m以内)

■磁気検層 測定概要図
磁気検層 測定概要図
■磁気検層 測定機器
磁気検層 測定機器